「TAR/ター」

なかなかタイミング合わず見逃していた「TAR/ター」を観る。劇場公開では思ったほどロングランにはならず、すでに配信になっていた。

眠る直前に見始め止まらなくなる。噂通り一筋縄でいかない作品。

天才と狂気。主演ケイト・ブランシェットの実存感。脇配役も含め人物配置と芝居のグレードの高さ。ある意味ホラーより俄然怖い。

音の設計は秀逸過ぎてクラクラした。

そして緻密さから乱調へと。

現代リアルと妄想の垣根なき越境。

抜きん出た作品だが、単純な答えを求める視聴者には届かないやも知れん。

観終わった直後の感想は、「自由だなあ」少し笑ってしまった。

何度か観る作品はかなり限られるが、この作品は多分いずれまた観るだろう。

(普通の家庭の鑑賞状況だと勿体ない。大きな画面と音響で。別スピーカーなければせめてヘッドフォンでご覧下さい)


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